2010年 改定
2016年 改定


フィギュアに網タイツを貼る技法
 
この技法は「ラッカー系の塗料で肌色を塗装した後、チュールという素材を木工ボンドで貼り付け、網タイツを表現するという技法です。この技法はオリジナル・バニーガールフィギュアのキットで網タイツ貼りの技術を紹介されているいなばや さん が考案されました。相田自身が作業をするにあったって自分がやりやすいように微細なアレンジがなされています。「いなばや」さんのホームページhttp://www18.big.or.jp/~inabaya/で紹介されている本家の方法もチェックされて各人が作業しやすいようにアレンジされると良いと思います。(頁紹介にあたり「いなばや」さんに許可をいただきました。)

「作業の際に必要な物」
チュール(網タイツ素材。入手は こういった専門店が種類が多くて良いでしょう。)
シーム用ラインテープ(いなばや さんが糸を使用している部分です。)
木工ボンド、ボンドを薄める適当な容器、タオル、筆(毛が固めの方が使いやすい)、ドライヤー、ナイフ、マスキングテープなど

「基本的に左右の足、それぞれにチュールを木工ボンドで貼り、足の後ろ側の縫い目(シーム)部分でカットして切れ目にラインテープを貼ってシームを表現します。」
(黒マジックで塗りつぶしたマスキングテープをカットして利用するのもおすすめです)
「重要注意」
木工ボンド、水を使用する兼ね合いから肌色塗装にはMRカラーなどのホビー用ラッカー系塗料をご利用ください。水性塗料では作業時に表面が著しく傷みます(表面をラッカー系のクリアーで保護すれば可能ですが)。
「作業」

(1) シーム(縫い目)ラインを設定します。塗装後パーツに鉛筆で書き込むか、1ミリ幅程度に細切りしたマスキングテープをパーツに貼って設定してみます。


(2) チュールは縦横で「伸びやい方向」、「伸びにくい方向」有ります。「伸びやすい」方向を足の上下に対して直角にした方が作業がしやすいようです。(チュールの銘柄によって差異があります。)

(3) 足の前側からチュールを貼っていきます。パーツにチュールを当てて、木工ボンドを若干水で薄めて筆で上から塗っていきます。感じとしてはチュールとパーツの隙間に木工ボンドを染み込ませる感じです。木工ボンドは薄めすぎると乾燥に時間がかかり作業性がかなり落ちます。

(4) 上記の状態でドライヤーの熱風で木工ボンドを乾かします。生乾きの状態で濡れタオルを絞りチュールの上から押し付け密着させ同時に余分な木工ボンドを吸い取ります(ふき取る感じにするとチュールははがれたり、ずれたりします)。貼り付け作業は一度に広い面積の作業はしないで2センチ四方程度の範囲にするのが良さそうです。その上で更にドライヤーで乾燥させてタオルで押さえて密着させます。この作業を少しずつ進めていきます。一度に広い範囲で行わないのがコツです。
(その後、個の技法で何体もフィギュアを製作していく中で大分、やり方が変わってきました。木工ボンドはほとんど薄めず利用するようになりました。それでも余分な木工ボンドは十分除去出来ますし、作業効率はかなり高くなります。)

(5) チュールの柔軟な性質をうまく利用し、曲面につじつまを合わせながらちまちまと貼っていきます。貼り付けの最初の時点でチュールを引っ張りすぎるとつじつまがあわせにくくなりますので、ややたるませ気味に意識して作業を進めてください(最終的につじつま合わせのために引っ張ることになりますが)。
(6) 貼り付け作業は前面中央(膝)→太もも前面→すね前面→膝の裏→太もも後ろ面→すね後ろ面といった順番で進めるとつじつま合わせが行いやすいようです。


(7) 凹面(逆R面)はチュールがパーツに密着しにくいのでタオルで押さえながらドライヤーをかけるという作業が必要になってきます。その際ヤケドしないように。
(8) 多少のシワがよることがあってもそれはそれでリアルだったりしますので余り気にし過ぎないと良いと思います。
(9) 股の付け根部分は キワで切らずチュールをボディ・パーツに隠れる側に織り込んで隠れるようにすると綺麗に仕上がります。その際余計な部分はカットします。
(10) ハイヒールと足の境目はチュールを貼り付けた後、よく切れるナイフでカットしていきます。この部分は貼り付けの際に割りと「しわ寄せ」が生じますが、「貼り付け」と「カット」を平行して進めると「しわ寄せ」が生じにくくなります


(11) 足の裏側は片側が、設定したシームラインまで貼り付け終わったら不要部分をナイフでカットします。マスキングテープを使用した場合、テープは不要になりますのではがします

(12) カット後、カットしたラインにあわせ残りの半分を貼っていきます(A)


貼り付け後、再びシームラインにあわせカットを行います(B)

カットライン上にシームとしてラインテープを貼る(C)ことになるのでカットラインが余り綺麗でなくても隠れるので神経質になる必要はありません。


(13) 最終的にクリアー塗料を吹き付けることにしました。木工ボンドの付着により部分部分でツヤの状態が多少まだらになっていてもこれで調節できます。また多めに吹き付けることで表面が保護されチュールのはがれ防止効果も生じることになります。




2010年 改定
 「いなばや式」網タイツ貼り うさPハウスver  改訂。とりあえずこれより簡単、合理的な方法を考えたらネットでも提案してください。

 ガレージキットフィギュア網タイツの里 「いなばや」さんホームページ資料室も参照のこと。基本概念はもちろん変更無し。チュール素材を木工ボンドで貼りつけて不要部
分をカットしてシームラインを貼りつけることね。
  
 
パーツはツヤ消しにした方が木工ボンンド、チュールの食い付きが良い。バックのシームライン位置を設定する。この時点でラインをテープで設定するのが うさPハウス推奨。

 
で、まあ、木工ボンドで貼っていくわけですが、先にパーツに木工ボンドを塗り拡げて(塗れというか湿りタオルで)抑えてドライヤーをあてていくのが基本ですが、相田はどちらかというとチュールをパーツに巻き付けた状態で外側から木工ボンドを(あまり薄めず)筆で塗ってドライヤーをあてていく感じ。 
 極端な 言い方をすると 木工ボンドでチュールを貼りつける というより 木工ボンドの膜で チュールを閉じ込めて パーツに固定するような感じだ。
 余分な木工ボンドは濡れタオルで吸い取っていきます。
 ここまでは 従来の うさPハウス での流れ。で、ドライヤーをあてるときチュールを抑える手や指にあたって熱くて作業がなかなか進まない、、、、どころかやけどしそうになったことのある人は少なくないかと思う。

 相田の場合
、塗れタオルを手に巻いてパーツを抑えたり、軍手を濡らして作業したりなど工夫してはいたんだけど、作業しているうちにやっぱり熱に悩まされるようになります。

 で、作業の仕方を少し変えます。


シームラインのあたりでチュールを絞って ほぼ全体 を 「洗濯バサミで固定」するんですね。この時点でチュールを絞って全体にシワにならないように「寄せ」を有る程度程度調節します。

 そして従来通り、相田が基本としているように、外側から筆で木工ボンドを塗ってドライヤーをあててチュールを貼っていきます。従来ですと少ない面積を少しずつ貼って広げていく感じでしたが、この方法の場合、すでにチュールが「洗濯バサミ」固定されているので一度に大きな面積の作業が可能です。また、
チュールは手、指で押さえているのではないのでドライヤーの熱に悩まされることもありません(太もものチュールを乾かしているときはスネを持てばよい。) 

ただし、シームラインでの余分なチュールのカットの都合もあるので全周を一度に貼りつけるのはもちろんできませんので、一度に貼るのは多くてもシームラインを始点に2/3周がせいぜいというところでしょうか。また、実際にはパーツの形状によって貼りつきが悪いところもあるので「指で押さえながら」という作業が0%になることはあり得ません。

シームラインを境にカットが済んだら、残りをシームラインに沿って全周にわたって貼り付けます。この時、「パーツとチュール」を洗濯バサミではさみたいところですが、太ももなどは太すぎて洗濯バサミではさむのは無理です。せいぜいスネが限度ですね。そこでここではマスキングテープで固定して貼りつけ作業を行っています。
(実際には 洗濯物を物干し竿に挟むような つかみが大きな洗濯バサミなら可能です。)



要部分をカットしたら境目にラインテープをさらに上から貼って完成です。最初に貼ったラインテープがそのままきれいにのこっていることもありますが、2度のチュールカットでラインの太さが均一でなくなっていることもありますので。

 涼宮ハルヒのバニーガールキットの影響で「いなばや」さんが90年代(前半)から紹介していたこの技法はかなり知られるようになり、実際に行われるようになったんですが、その過程で特に工夫された、新しいアイデアっていうのは特に目についていないようです。これがベストかどうかはともかく、自分では従来よりえらく楽になりましたんで、まあお勧めできるかと思います。

 洗濯バサミ 100均で20個100円とか
 はさむ際にチュールを痛めないように金属製のクリップなどは不可。
 はさむ部位に スポンジとかゴムを貼ったりまいたりするのがより良いかと思うが、今のところ相田は特にチュールを痛めた経験はない。

 以上。 「いなばや方式」網タイツ 貼り うさPハウスver 改定2010


以下、2016年12月公表。改定、追加

 
INABAYA方式 に強力マグネットを使用したチュール素材押さえを加えた方式を考案して追加しました。 +(プラス)うさP方式







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