製作室19

相田和与 原型製作

ベルダンディー2 の完成品の画像は「展示室」のコーナーでご覧下さい。


7月9日

ピアスの製作

 このキットに付属するピアスパーツは ベルダンディー1と同様の物になっています。これの製作に関して「難しい」との声を聞くことがあります。
画像@

 ピアスのパーツは小さく細いので やや変則的な成型をしています。板にピアスを貼り付けた状態で成型しています。一応通常の両面取りでの生産も可能なのですが「パーティーングラインのズレが生じやすい」「バリの中にパーツが埋まっている状態になりやすい」のですね。市販のキットの中にはレジン製のパーツを付属させながら良好な成型が難しいとの理由でユーザーに自作を勧めているキットまで存在します。で、相田は上の画像のような方法を取りました。パーツのゆがみやパーテイングラインのズレは生じない成型方法なんですね。しかし欠点もありまして@「彫刻が裏面には入らない」A「板からパーツを切り出さなければならない」んですね。ただし@については裏側の面は、実際にフィギュアに組む込むとほとんど見えなくなるので問題無しと出来ます。Aの切り出しに関しては失敗を見越して「板に2セット(左右合計4個)付属」させることにしたんですね。ただ実際に切り出し(板からそぎとる)作業がしにくいという声を聞きますので解説を。


画像@ 
デザインナイフで切り出し作業を行います。この際ナイフの本来の刃の面を使用するのでなく、刃先を逆に向けて刃先でピアスパーツの外周を少しずつ削り切れ込みを入れていきます。ある程度切れ込みが入ったら、刃先を本来の向きに変えて少しずつ切込みを入れていきます。時期に板から切り離すことが出来ます。裏面は事実上見えない位置に来るので切断面を軽く磨けばOKです。

 この際、ある程度切れ込みを入れた後は、薄手のエッチング・ソー(のこぎり)を利用すると作業は更にしやすくなります。画像Aはコトブキヤ製のエッチングのこ(0.15ミリの極薄)をデザインナイフのホルダーに取りつけて使用している状態。

画像A


 画像B
取り付けに際して

 耳タブの取りつけ部は1ミリ形のドリルで穴を開けます(貫通させる必要はない)。
 ピアスはリング状のままでは取りつけられないので中央部を1ミリ程度切り取ってください。
 (右は板からカットした状態。左は中央部を切り取った状態)
 リングを少し広げて耳たぶの穴に接着します。
 
左右それぞれとりつけるとこんな感じになります。髪の毛を取りつけると 裏面はほぼ死角になります。


7月8日

テストショットを組上げました。

とりあえず接着をせず全パーツを差込み組み立てたベルさまです。
でも、1箇所だけ「ノーマル」状態でない部分があります。
(大きめな画像はこちら 83KB)

    
 左が「ノーマル」で 右の2つが「少し手を加えた状態」です。どこが違うか直ぐ気付くかな?
 「前髪のハネ毛」が違うんです。

 ベル蔵さんの大きな特色である「ハネ毛」ですがガレージキット(特に1/8程度のサイズ)では大きな問題になり、一切パーツが付属しておらず自作が求められることもあれば、付属していても使いにくい(相田原型製作のベル1も実はそうだ)といったこともあるんです。

 で、考えたんですな。「パーツ分割を変えて前髪の一部とハネ毛を一体成型しよう」と。こうすれば誰にでも容易に「ハネ毛」を再現できるだろうと。その結果、前髪の一部は分割され下のようなパーツになりました。(前髪左右)

 ただ、当然「再現性」という点では「本来 一体になっていないものを一体にしている」わけですから理想的な状態では無いわけです(一体の状態で良さげ に見える形になるように何度も何度も作り直して追求はしているが)。

 で、更に考えたんですな。「一体にしている部分を一部切り離す」加工をすれば理想通りになるように作る。「ハネ毛」を完全別パーツにした場合、取りつけ部の強度が問題になるのですが、このキットの場合、根本は一体成型のままにして「ハネ毛」の先部分だけを切り離して整形成型してみるんです。これなら強度も問題になりません。

 て、ことで利用したのが「コトブキヤ」製のエッチングのこぎり。デザインナイフの先に取りつけることが可能な刃もありますのでそれで慎重に切り離していきます。切り口は上記A、Bのツールで仕上げていきます。
  
それぞれ左が「切り離し加工済み」、右が「ノーマル」ということになります。(画像は右前髪)
切り離した「ハネ毛」は「ヘアードライヤー」などで暖めてパーツを柔らかくした上で角度を調節するとなお良いと思います(ヤケド等に注意すること)。

注:この加工は難しくはないと思いますが初心者向けではないかもしれません。技量に応じて実践するか決めてください。
  また、この加工を行うのは「4本全部でなく中央の2本に限定する」のも良いでしょう。加工の手間が少ない割にかなり効果的です。

 更に加えれば、、、、、この加工を無理に行う必要がないようにキットは構成しています。間違ってもこの加工をしなければいけないなどと考えることのないようにお願いします。


7月7日 テストショットを組上げ準備


 
多少変則的な道具もありますが、相田がキットを組む際に使用する主な道具。

上=@ 目立てやすり。ヤスリがけに伴い彫刻が浅くなったりした場合彫刻を彫りなおすのに使います。先の鋭いヤスリであれば何でもOKです。

一番右=A スパチュラ(造形用ヘラ)
 パテ盛りなどの際に使用。ただし製作効率もあるので相田は極力パーツは削り作業のみで仕上げます。そのためキットを組む際には本来とは異なる使い方をします。

右から2〜5番目の道具
 B タミヤの調色ステック(2本で300円程度)を加工したオリジナルの道具
 ヘラの先の形が右から「無加工」「曲線的に曲げる」「鋭角的に曲げる」「鋭角的に削る」となっています。なお持ちやすくするために細い柄の部分に割り箸を取りつけテープを巻きつけて太らせています。さてこれらの道具は何のためのモノか?それぞれの先に「紙やすり」「耐水ペーパー」を取りつて使用します。先の形をそれぞれ変えているのは「削り作業を行う部分に合わせて使用しやすい形」求めてのことです。もともとこの自作ツールを使用する前は市販のスパチュラの先に両面テープや瞬間接着剤で紙やすりなどを貼り付けて使用していたのですが「先がこんんあ形だったらより加工しやすいのでは?」といったことを考え初めて自作ツールを用意し始めました。非常にお手軽かつ材料費も安いので結構お奨めですよ。

更に左
 C デザインナイフ(交換用の刃先が20本ぐらいついて600円ぐらい)
 刃先の形状が斜めになっており、模型用のナイフとしてはカッターナイフより使いやすい。画像は「オルファ製」のもの。
更に左

 D 自作ヤスリ(サンデングツール)?(上が完成状態、下の3つはその材料=画鋲、紙やすり、消しゴム)
 実は相田はキットを製作する際に原則的に 「金属やすりを使用しません」。金属やすりは切削力が強力すぎて表面を傷だらけにしてしまうこともあり、成型状態の比較的良いキットを製作する際はかえって後処理が面倒になることがあるんです。そこで240番、320番程度の紙やすり(多少入手が限られるいことになりますが、相田の場合は一般に「カラ研ぎペーパー」と言われているものを使用しています。)を用意してそれを程度那大きさに切り出し消しゴムに巻きつけ画鋲を刺して固定します。ただし消しゴムの大きさによっては画鋲の針が長すぎる場合もあるので画鋲の針をペンチで少しカットした方が良いですね。パーツの基本的な整形には240番、320番程度の紙やすりで自作します。

一番左= E スポンジペーパー
 曲面の磨きに適した素材(住友3M製ですがボークス、コトブキヤなどいろんなブランドで発売されています。フィギュア製作には紙やすりのキメの粗さ240番〜320番相当の物と400番〜600番相当のものが有効。

実際の作業手順
A Cの「デザインナイフ」で成型時にパーツに生じる「ゲート」をカット。極力切り取りたいところですが、少し残して最終的には「ヤスリ」などで処理するのが楽。

B 「やすり」で「ゲート」の残りや「パーテイングライン」(生産時に生じるパーツ表面に生じるスジ)を削り(磨き)落とす。
 相田の場合はこの際「金属やすり」は極力使用しない。Dの自作ツールで処理。しかしパーツが入り組んだところなどはこの自作ツールでは磨けないのでA、Bの先に「紙やすり」などを貼り付けて削っていきます。

 この際、彫刻の一部が浅くなってしまったりした場合、Cの「デザインナイフ」や@の「目立てヤスリ」などで彫刻を彫りなおして再現します。

C パーツの仕上げです。Eの「スポンジペーパー」を使用してパーツの表面を磨きます。使いやすい大きさに切り出してパーツの表面を強くコスってやります。「サフ吹き」や「塗装」自体によってパーツの表面は少なからず平滑化されるのであまり神経質にならなくても問題ありません。相田の場合は紙やすりにして「240番〜320番相当」、「400番〜600番相当」のスポンジペーパーで仕上げておしまいです。

D 軸うち
 パーツとパーツの接着には主に瞬間接着剤、エポキシ系接着剤を利用しますが、場所によっては補強用の金属線を軸として通した方が良いこともあります。ただしガレキディーラーの様に頻繁に完成品の輸送などを行い破損の危機にさらされるのでなければ必ずしも必要はありません。

 ただ、軸うちを行うことでパーツとパーツを接着しないでも、組上げる(未塗装の状態の仮組み)ことができ、「パーツとパーツの合い」の状態などが確認できるので有効な作業ではあります。

 このベルダンディーの場合は首の接合部とポニーテール」の接合部に負荷がかかりやすいので補強しておいた方が良いと思います。

 上=(左)頭部のパーツには後頭部にポニーテール接合用の軸(ピン)、首には胴体との接合軸(ピン)が付いています。
(真中)しかし強度がもう一つなので、それぞれ切り取り、切り取った跡をガイドに穴をあけ金属線(2ミリ径のアルミ線)に置き換えました。

 ちなみに うさPハウス の多くのキットは原型製作時に 2ミリ径の金属線でパーツとパーツの接合を行っています。この跡がパーツの表面に残っていますのでこれをガイドにしてパーツの接合を行うことになります。
(下)=足パーツ、ボディとの接合部に2ミリ径のピンが彫刻として突き出ている。(右)=ボディ側、足との接合部に足側のピンを受ける窪みがあります。成型の都合でこの窪みは浅くなっているので2ミリ径のドリルで穴を深くしてもらうとパーツは所定の位置にぴたりとはまります。ただし頭部パーツのように負荷がかかりそうな部分はピンを切り取り金属線に置き換える方が良い場合もある。


7月2日
ベルダンディー2 (テストショット)パーツ紹介


前髪(左右)、ポニテール小パーツ、右手、右手首、頭部、ボディ、左手、
左手首、ピアス(板)、ポニーテール、前髪小パーツ2個、右足、左足。

ピアスパーツ(4個、予備一セット含む)を含め18パーツ

不要なゲートを切り離して製作するわけですが、このキットは割とゲートが処理しやすいエッジ部分や組み付け後は隠れる位置にゲートが設定されています。画像中の「黒」部分がゲートということになります。



右は前髪です。ベルダンディーの大きな特色である前髪のハネ毛をj今回左右2本ずつ前髪の一部に一体にしてみました。

ゲートの位置はエッジや見えにくいところに設定されているので整形はしやすいと思います。

頭のパーツは首の方にゲートがもうけているので髪の毛のモールドにゲートがかかりません。かなり整形しやすくなりました。

 と、いうことで短時間で整形を終わらせて塗装に専念で゙きると思います。


ここで紹介する作品に関してのご意見を承っております。BBS上でいただいたご意見はこちらのページ上で紹介させていただく事もあります。メールでのご意見についてはご希望いただけましたら非公開といたします。

製作室 入り口へ戻る(back)   

 トップページに戻る( back )

inserted by FC2 system