レポート2
問題1

 まず目に付いたのがゲート付近のパーテイングラインの処理でした。概ねパーティングラインは消えているんですが、ゲートが存在した部分の整形状態は面に少々「いびつ」さが残っていたのです。

 さて、どうしてそういったことになるのでしょうか?、まずゲートはナイフなどで切り取りました。この時、ゲート部以外のパーツの表面をえぐったりしないように切り取るとしても、どうしてもゲートの出っ張りは少し残ってしまいます。この状態からヤスリがけを行ったわけですが、そのまま指でつまんでペーパーがけを行いました。ペーパーに柔軟性があり、それを持つ指に柔軟性があるので、パーツの表面をやする際に ヤスリ面は(処理前のいびつな)パーツの表面に馴染んでしまい、本来は残っているゲートの出っ張りだけを削りたいのですが、周辺も含めて面全体を削っていってしまうことになり、いつまでたっても均一な面を整形することが出来ないということになりがちなんです。(実際には凸凹の凸部分が主に削れるわけですが、やすり面の柔軟性が高くパーツの表面になじみ過ぎると凹部分もやすられてしまうことになり凹凸はなかなかなくならないことになる。)

 またゲート部周辺以外のパーテイングラインに「いびつ」さが残っているところも一部見受けられましたが、そうなった理由は上記と同じです。

 ではどうすると良いのか?

 思い浮かぶのが「当て木」をする方法です。当て木といっても材質は木である必要性はありません。平面が出ている素材を何か利用すれば良いのです。ペーパーやすりをそのまま指でつまんで使用する方法は「ガンダム」などのメカ模型の世界ではメカらしいパーツのシャープなエッジを丸めてしまいがちとして厳禁とされていることです。

ところがフィギュアの場合は、この「当て木」のやり方に注意が必要なんです。フィギュアのパーテイン・ラインが入っている部分の多くは平面でなく「曲面」なんです。パーテイング・ラインをやすって曲面を出す作業を行うことになるんですが、「硬すぎる」当て木をあてるとパーテイング・ラインが平面的に削れがち でやはり綺麗な曲面を出しにくいんです。

図解 パーテイング・ラインの処理 の考察


 比較的柔らかい柔軟性のある(ありすぎる)素材で ヤスリがけを行うと,一番下の図のようなことになりがちです。本来はパーツ表面の「いびつ」さの原因であるAを主に削り、B、C(特にB部分)はあまり削らないようにしたいところですがやすりがけを行う素材が柔らかく、やすりがけを行う際に面に馴染み過ぎるとなかなか面がなだらかに(B)図の様にはなかなかならないんですね。

 そこで必要なのが「当て木」である。が、フィギュアの場合パーテイングラインが生じている部分はほとんど「曲面」上である。
 
 パーツが(A)図のような平面的なカクカクしたパーツなら極力硬く平面のしっかり出ている素材をペーパーに当てるのが良いのですが、フィギュアの場合はほとんどパーツは本来(B)図のような曲面部分にパーテイングラインが入っているのです。パーテイングラインを消す作業を行う際に、本来そのパーツが描いているであろう曲面を想像しながらやすりがけをして(B)図の様に整形しなければなりません。ところが「硬すぎる当て木」をすると今度は表面の削れ方が平面的になりすぎるという弊害も生じて(C)図の様にパーツがなってしまうこともあるんです。これは避けなければいけません。

では、どういう当て木が良いかというと「微妙な凹凸にはなじみ難いが大きな曲面にはある程度なじむ微妙な柔軟性がある素材」というのが良いんです。そういうのに向いた安い素材があるんですよ、、、、、、、、、「消しゴム」。実際には消しゴムにも硬度の違いがあるんでどのくらいの硬さがベストとは言い難いのですが100円ショップで5個入り程度のものを2〜3種買って試してみると良いと思います。実際の使用方法は何通りかありますが、「適当な大きさにきったペーパーを消しゴムに巻きつけて利用する」「瞬間接着際で貼り付けて使用する(両面テープで貼り付けるのは剥がれやすい)」「巻きつけた上、画鋲(消しゴムの大きさによってはピンを少しカットする必要がある)などで留める」といったところでしょうか。これでパーツの表面に適度になじみ面出しはし易いが小さな凹凸には馴染まないという好都合なツールが出来上がる訳なんですね。ペーパーを手でつまんでやするよりも作業はしやすいし指の疲れも少なくなるので作業はかなり早くなると思います。また、パーツの大きさ、形状によっては買ってきたままの状態での消しゴムでは使いにくい場合もあります。そのときは消しゴムですから加工は簡単ですよね?消しゴムが大きすぎて磨きにくいところがあればそれに応じて消しゴムを切り取ればいいんです。

 上から「消しゴムに ペーパーを貼り付けたもの」、「巻きつけて画鋲で留めたもの=画鋲の裏面側、側面で磨く」、「消しゴムの一部をカットした物=上の2つの状態だと消しゴムの厚みがパーツに干渉して磨けないところもあることに対応」

ちなみにペーパーだけでも使用の仕方で同じような効果をあげることは可能です。ペーパーの柔軟性を適度に殺すためにペーパーを2つ折、3つ折にして厚め(固め)にすれば良いんです(でも結構持ちにくかったりするんだな)。

  今回のパーツ2点はレジンキットとしては割りとゲートは小さめな方なのですが、キットによってはかなりごっついゲートが入っている場合があるのでより注意が必要です。場合によってはゲート周辺の処理はある程度まで削り力の強い金属製の棒やすりを利用した方が良いかもしれません。

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