スピンヤスリの弱点克服???

 発表以来ご好評をいただいているスピンヤスリですが、使い込んだ方であればあるほどその弱点が浮き彫りになってきていると思われます。大変便利な道具(しかも安価)ですがさすがに万能とは行きません。でも多少の工夫で克服出来そうです。夏のイベント向けの展示見本(まほろさん セーラーサターン、)の製作作業中にいろいろと検証してみることにしました。

注: このコンテンツをご覧になる前にエビス堂のページで「お勧め動工具 素材集」で「サンドペーパーがけ補助具」の欄を必ずチェックすること。

なお、相田はスピンやすりの持ち手部分をヒモをまきつけた上でガムテープを巻き太らせて自分に持ちやすいように加工しています。

スピンヤスリの基本的弱点

 作業をすれば誰でも気付くところですが、「やすり」部分の形状的の都合で「本体が邪魔になって「狭い空間」には入らず、奥の方が磨けません。

 画像では まほろさん の手足を磨こうとしているのですがパーツと干渉して「肘の内側」や「膝の裏側の奥」を磨くことは出来ません。もちろん「指と指の間」なんて話になりません。


 まあ、そもそも全部の作業を スピンヤスリで行おうというのが無理な話なわけです。こういった場合、既に紹介済みの「芸人サンダーに道具を切り替えればスピンヤスリで対処不能な部分を磨くことが可能です。

多少の欠点克服

その1
 相田もスピンヤスリに使用するペーパー類は「スポンジ両面テープにペーパーを貼り付けポンチで打ち抜いた物」を利用しています。Aがスピンヤスリ回転部の直径にあわせた通常サイズのものですがBは2周りほど大径のものです。Bをスピンヤスリに貼り付けて裏から見るとヤスリがはみ出していますよね?(→部分の黒くはみ出たところ)
 こうすることで本来のスポンやすりの直径よりも外側の本体が干渉して磨けない奥の方を多少磨けるようになります。さすがに上の画像の「肘の裏」は磨けませんが曲がり角度が緩めの「膝の裏」ぐらいまでは磨けるようになりました。(多少異なりますがエビス堂のページでも類似内容が取り上げあられています。)この際、Bの裏にプラ板などを貼って補強するとより強くサンディングすることが可能です。



その2

 その1の応用です。プラ板にペーパーを貼ってそれをスピンヤスリに両面テープで取り付けました。その1の状態より更に外側までやすりが届くようにする工夫です。ただしあまり外側まで届かせようとすると両面テープ程度での固定では強度的に辛く直ぐに外れてしまいがちです。(この方法は画像は有りませんがTEXTの形でエビス堂のページでも紹介されているのに気付いているかな?)

抜本的改革????

 芸人サンダーの併用や多少の工夫で楽なサンディングがかなり実現できましたが、イベント前に短時間で完成品を多数製作する必要性に迫られることの多い相田は更に考えてみます。以下は セーラーサターンのパーツの一部ですが、ここにも多数スピンヤスリでは処理しにくい部分(画像中の黒部分)があります。

a 股間部分(角度的に奥にスピンヤスリが入らない)
b セーラーエリ内側(ループ状の空間狭くスピンヤスリが入らない)
c サイレンスグレーブ(同上)
d 型のヒレ(? 狭く角度もきつい)
e ボディとV字ベルトの間(同上)
f ブーツのシワの内側など(同上)
g スカートのヒダの谷間(同上)
h サイレンスグレーブの細い部分(狭くてスピンヤスリが入らない)

 このうちb,c,d などは芸人サンダーを利用してサンディングするのが良いと思います。が、前述のとおり時間に追われることの多い相田は「何とか楽できないか、早く作業できないか?」ということばかり考えていました。

登場 電動歯ブラシやすりU

  スピンヤスリとして「反復回転式電動歯ブラシ」を紹介する際にいくつかの銘柄を紹介し「クレスト スピンブラシPRO(オープン価格1280円程度)」を紹介しました。これはどうやら現行の電動歯ブラシ中、唯一先端に「反復回転運動部+前後往復運動部」を持つ構造になっている機種です。(クレスト・スピン・ブラシのメーカーホームページ。商品に「改造、分解をしないこと」との注意書きがあるので直リンは止めておきます。http://jp.pg.com/products/health/crest/index.htm )
 また、GUM 製の電動歯ブラシに前後往復タイプのものが存在します。ただし前後往復部分が「先端」のみでなく交換アタッチメント全体なので今回の使用方法には不適です。

 先端部分は交換式になっており(別売り有り、2個セット980円程度)、複数の番手のペーパーを利用する場合、必要に応じて交換できてなかなか便利です。ただ、、、、、、、スピンヤスリとして利用する場合、前後往復運動部分は不要で価格が高い分(廉価版固定式クレストスピンブラシは600〜800円程度)どうか?という面もありました。(通常版は利幅が少ないのか置いていない店もありPROしか入手できなかった例もあるようです。)ただ前後往復部分にペーパーを貼れば「前後往復運動式のヤスリ」として利用できるわけで、ホビーユースとしてGSIクレオスの販売している「コードレス・ポリッシャー」(定価2500円)の代用として利用できます。価格も約 半分です。

(クレオス コードレスポリッシャー、単3電池1本使用で正直なところちょっとパワー不足です。)

 実は相田はクレオスのコードレス・ポリッシャー所有(AC電源使用に改造)も利用もしています。しかしこいつも「スピンやすり」同様の弱点(本体が邪魔になって狭い空間、奥まった部分にヤスリが届かない)があり、「前後往復運動式のヤスリ」としてスピンブラシPROを利用すると、そのままでは同様に可能な作業が限定されることになります。こいつにも以下の工夫を応用すると結構使える様になるけど、パワーと価格的にメリットは少ないかな?

そこで工夫してみる


 なんとばっさりと「スピン」部分をぶった切りました。更に作動に影響が出ない範囲で裏側を削りまくりました。先端部を狭い空間に極力突っ込めるようにしてみたんですね。

 ただ、この加工は微妙です。やらないよりはマシですがこの程度ではやはりサイズの小さいパーツのサンディングに十分対応できませんでした。そこで更に工夫してみました。

前後往復やすり+アタッチメント 

 そこで「付け替えが容易、製作が容易、費用もかからない」アタッチメントを工夫してみることにしました。基本的にはスピンヤスリの欠点克服その1、2の応用と考えていただければ良いと思いますが、両面テープでとめるのでなくワンタッチで交換できる方式を工夫しました。

A スピンブラシ先端(実際には毛を抜くだけで回転部分を除去する必要は必ずしもありません。その場合Dのアタッチメントの前後長を長く取ります。(ただしシナッて多少使い勝手が悪くなるので、この場合材質をアルミ板などに変えた方が良さそうです。加工が少し面倒ですが、、、、。)
B L字型に曲げた金属棒
C 金属棒(BCは1.5ミリ径)
D アタッチメント1例 一ミリ程度の厚みの板(プラ板など、相田は手持ちのポリピレンの板を利用。
 板を切り出し穴を開け後部端に溝(幅は金属線の径)を入れます。

B、Cをブラシ先端部の毛を抜いた穴に押し込みます。金属線が抜けやすければ接着してください。

 
 Dの板の先端にペーパーを貼り、溝をBをフックにしてひっかけCを穴に押し込みます。こうすると本体が干渉することなくきつく折り曲げた肘や膝の内側も磨けます。

 実際にはDのアタッチメントが少々大き過ぎるので、磨く部位の状態に応じてアタッチメントのサイズ、形を調節します。

A,Bは細部磨き様で基本形状は同じです。ペーパーの貼り方を変えてありAは加工切断面(厚み1ミリ)にペーパーを貼っています。つまり1ミリ程度の幅のサンディングを可能にしています。
(注:回転運動部分を切り取らないとA、Bは細く長くなり過ぎてしなり過ぎ、ちょっと使えなさそうです。)
Cは芸人サンダー登場前に相田がよく用いていた「コの字やすり」の応用です。アタッチメントをコの字状に切り出しその間にペーパーを貼り付けます(この場合のみスポンジ両面テープでなく普通の両面テープを使用します)。

では、使用してみましょう。

(B)を使ってみます。股の部分も難なく磨けます。スカートのヒダの谷の部分も磨けます。

(A)の極細タイプ(幅1ミリを電動サンディング)を使用すると「ブーツのシワ」、「サイレンスグレーブの細部」も磨けます


首側面からアゴにかけての逆ぞり部分のサンディングって結構鬼門じゃない?これなら楽勝です。


(C)を使ってみましょう。「芸人サンダー」でできる作業の一部が電動か出来ます。

スリットになっている髪の毛の隙間 指と指の間にも入ります。


スピンヤスリの入らない肩のヒレの奥にも入ります。





いろんな作業が電動化出来て作業時間は著しく短縮で出来ます。

大勝利です。
 イベント前に短時間で多数の完成品製作を強いられるディーラーならではの(横着な?)発想から生み出された物ですが、当然普通にユーザーの方々ガレキを組む上でも大変有効です。

お願いでやんす

 スピンヤスリや電動歯ブラシ2を試された方は使用感などをメールしていただけると助かります。特により使いやすいような工夫をされた方は是非教えて下さい。こういった技法を公開しているのは「ガレキ製作をより容易に楽しんでもらいたい」というガレキ・ディーラー、原型師としての意図ともあるのですが、多くの人に利用されることで改良が進み、それが自分の所に帰ってきて自分ももっと楽してガレキが作れるようになりたいといった意味が強く存在します。とりあえずこういった工夫などは秘密にするつもりも有りませんし、まあ、みんなで幸せになろうよ(←新興宗教かよ!!!)

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